人権講演会を聴講!

 先日12月1日(火)午後、野木町役場新館2階大会議室において、町人権擁護委員会等の主催による人権講演会が開催されましたので、拝聴させていただきました。
 当日の講師は鈴木 節也氏で、氏は栃木県人権擁護委員連合会前会長を務め、現在は、鹿沼市自治会連合会会長の職にあります。

 「日常生活における人権意識の高揚について(副題:人権をどのようにかんがえたらよいでしょうか)」という演題で、およそ1時間30分の講話がありました。
講話の概要を記載しますので、参考にしていただければと思います。
1 はじめに
  「公的な場所では言い換えた方がいいことば・字は?」ということで、レジュメ資料に記載されています
 文章に基づいて、各人が確認をしました。
 皆さまも挑戦してみてください。
 言い換えた方がいいことば・字は9ヵ所になりますが、私自身は6ヵ所しか気付きませんでした。
 日常、意識せずに使用していることば・字が該当していることには、あらためて気付かされたと同時に反省
 させられました。
  例文:
    私は、人生の落ちこぼれであり愚鈍者です。今回、講師としてお呼びいただき役不足ですががんばり
   ます。車で栃木市を通っていると、多くの外人が市内見学をしており、中には、ぎっちょでメモをとっ
   たり、スマホでなく、バカチョンカメラでとっている老婆の人もいたり、後進国の人もいました。その
   後から、小学生が先生、父兄と一緒に賑やかに歩いておりました。
    言い換え:
    落ちこぼれ→負け組 愚鈍者→能力がない 役不足→能力不足 外人→外国人 ぎっちょ→左利き
    バカチョンカメラ→簡単(単純)なカメラ 老婆→老女 後進国→発展途上国 父兄→保護者
2 「人権について・・育てよう思いやりの心、考えよう相手の気持ち」ということについて、お話がありま
 した。
・人権とは、人間誰もが生まれながらにして持っている生きるための権利であり、思いやり、親切心、命の大
 切さなどの道徳的な価値のことです。
・また、一人一人の個性を大切にすることです。
 画一化と個性化との兼ね合いを考えることが必要です。
・性的少数者については、性の多様化(LGBT)を考える必要があります。
 L:Lesbian(レズビアン
 G:Gay(ゲイ
 B:Bisexual(バイセクシャル
 T:Transgender(トランスジェンダー
・2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けて、外国人(生活習慣の違いを原因とした人権問
 題)差別的言動等の人権問題の意識を高めていくことが必要です。
・そのために、共生社会の実現を目指す必要があります。
3 法務省は何を人権課題としているのか(第67回人権週間強調事項)
  女性の人権、子どもの人権、高齢者の人権、障がいのある人の自立と社会参加など17事項
 (DV、セクハラ、、マタハラ・・・)
4 日常生活の中で意を用いたいこと
・会話(啓もう、男らしさ、かわいそう・・・)
・文字(子供・・・子ども         )
・植物・動物(ハキダメクサ、ママコノシリヌグイ、ヘクソカズラ、メクラウナギ、ザトウクジラ)
・歌詞(瀬戸の花嫁・・・         )
5 ハラスメント(相手に迷惑をかけること)について
・セクハラ、パワハラ、マタハラ、パタハラ、ドクハラ、アルハラ、アカハラ・・・)
6 いじめについて
・2013年・・・・いじめ防止推進法・・・大人の世界は子どもの世界の地続き
・対策
7 子どもの虐待について
・平成6年・・・子どもの権利条約が批准される
 保護から子ども主体(子ども)の生きる権利が認められた
  (育つ権利  守られる権利  参加する権利)

(追伸)
 人権問題について、久ぶりに体系だったお話を聴くことができました。
 会社時代は、人権といえば主題は同和問題、セクハラでしたが、現在は、お話にもあったとおり多様な人権
 課題が取り上げられています。
 我われ議会人は選良と言われていますが、その呼称に値するか顧みることが求められます。
 人権意識と認識がないとしたら真の選良と呼ばれることを恥じなければならないでしょう。
 皆さまから選ばれたから選良というものではないと思います。
 もしかすると議会人ほど人権に疎い存在かもしれません。
 権力意識のなせる業かも、大いに自戒すべきことでしょう!