丸林西区町政懇談会に参加!

成27年12月12日(土)に丸林西会館大ホールにおいて、丸林西区町政懇談会が開催されましたので、一住民として参加しました。
午前10時から11時30分という時間設定で行われましたが、参加された出席者の方々から多くの質問がありましたので、予定時間を超える熱い懇談会となりました。
 今回の懇談会の参加者は25名でしたが、目についたのは、お二人ではありますが、若い住民の参加があったことです。
若い世代の感覚で感じた質問がなされたことも有意義だったのではないでしょうか。

 式次第に沿って区長、町長の挨拶の後、執行部側の出席者自己紹介が行われ、その後実質的な懇談に入りました。
まず、平成27年度予算の概要(重点施策)及び主な事業について、執行部から資料により説明が行われました。
簡単に内容を記載します。
〇 予算の概要(重点施策)
 ・当初予算 歳入 85億3、000万円
  自主財源(歳入全体の53.1%)⇒ 町税 36億8、500万円 43.2%
                    その他 繰越金 1.4% 、繰入金 6.1% など
  依存財源(歳入全体の46.9%)⇒ 国・県支出金 16億3、904万円 19.2%
                    その他 地方交付税 7.5% 、町債 15.3% など
 ・歳出(重点施策)
  ① 安全・安心のまちづくり  3億9、219万円  
   ・常備消防事務委託事業       2億8、866万円
   ・防災行政無線整備事業       6、853万円
   ・野木二中学校武道場改修事業    3、197万円
   ・野木中学校武道館改修事業     182万円
   ・その他1事業           211万円
  ② 少子高齢化対策      11億8、070万円
   ・保育所緊急整備事業        2億1、700万円
   ・こども医療費助成事業       8、170万円
   ・認定こども園整備事業       2、814万円
   ・出産祝金給付事業         670万円
   ・第3子以降小中学校等入学祝金事業 245万円
   ・高齢者通院時タクシー利用助成事業 180万円
   ・軽度生活支援事業         100万円
   ・安全安心見守りネットワーク事業  81万円
   ・その他18事業          8億4、110万円
  ③ 町の活性化策       8億6、049万円
   ・工業団地開発事業(特別会計含)  3億8、437万円
   ・交流センター建設事業       2億6、422万円
   ・ふるさとプラン推進事業      5、300万円
   ・その他13事業          1億5、890万円
〇 主な事業
 1 自治基本条例・総合計画策定事業(7、884千円)
   自治基本条例は、「住民との協働」において、住民の「参加」や「情報共有」を保障する基本的なルール  
  や仕組みを構築するための条例であり、総合計画は、5年ごとに策定する町の施策の根幹となる計画です。
 2 社会保障、税番号制度導入支援事業(5、184千円)
   マイナンバー制度ともいいますが、このシステムを導入する支援事業であり、社会保障、税、災害対策の
  3分野において、スムーズな申告・申請等が可能となり、より一層の住民サービス向上を目指します。
 3 野木第二工業団地整備事業及び野木東新開山工業地区開発事業(384、369千円)
   野木第二工業団地の土地区画整理事業計画の作成、地質調査及び野木東新開山工業地区の工業用地造成工
  事等です。
 4 自立支援給付付事業(399、603千円)
   障がいを持つ方が、地域で自立した生活をするために総合的な支援として各種サービスを提供する事業で
  す。
 5 臨時福祉給付金給付事業及び子育て世帯臨時特例給付金給付事業(26、117千円・12、534千
  円)平成26年4月の消費税引上げに伴い、昨年度低所得者や子育て世帯に町が窓口となって給付し、平
  成27年度も引き続き対象者に給付するものです。
 6 定住促進事業(23、006千円)
   転居又は転入により新たに住宅を取得した方に新築で15万円、中古で10万円を補助する事業です。対
  象は、平成27年4月1日から同32年3月31日までに50歳以下で取得し、取得から1年以内に入居し
  た、世帯員が2名以上の方です。

 7  防災行政無線整備事業(68、526千円)
   災害時の避難連絡等の情報を迅速に行うための無線システムを構築する事業であり、当年度に親局設備を
  役場内に設置し、拡声子局設備を川西地区に2基、新橋小学校に1基、野木分署に1基設置します。
  また、親局設備が使用できなくなることを想定し、補助局設備を野木分署に設置します。その外の地区につ
  いても次年度以降、逐次対象範囲を拡大する予定です。
 8 交流センター建設事業(264、224千円)
   野渡地区にある国重要文化財指定の煉瓦窯の隣接地内に、観光と学習の拠点、地域振興の拠点として、交
  流センターを整備します。あわせて、駐車場等の整備も実施します。
 9 総合運動場テニスコート改修事業(45、323千円)
   既設テニスコート6面人工芝撤去張替工事(下地アスコン撤去打替え・ベンチ6基設置)です。
10 出産祝金支給事業(6、700千円)
   次世代を担う子の誕生を祝うとともに、子どもの健やかな成長を願い、少子化対策に寄与するため、平成
  27年4月1日以降に生まれた子どもの保護者を対象に出産祝金を給付する。
11 南赤塚小学校校舎大規模改修事業及び友沼小学校大規模改修事業(175、921千円、9、040千
  円)

町政懇談会の様子

町政懇談会の様子

 

 

 

 

 

 町からの説明が終了後に質疑が行われました。
質疑では、次のような質問が提起されました。
なお、回答については、責任と正確性を期すことから正式な議事録の完成を待つこととし、記載することを控え
ることをご容赦ください。
(丸林西中1の方)
1.ゴミの分別等が適正になされないという問題が見られるが、その原因としては、アパート等に居住する自治
 会未加入者への周知徹底に問題があると想われる。町としてどのように周知を図っているのか。
2.以前に水道水の悪臭問題が発生したが、その際に役場まで水の配給を取りに来るように広報車が街宣してい
 と記憶する。
 今後の高齢化を考えるならば、住民自身が役場に取りに行くということは難しいと想うので、今後の方策を
 伺う。
(丸林西上の方)
1.本地区では、野木町消防団、第3分団及び野木町丸林自衛消防防災会に所属しています。
 消防費について自治会加入者と未加入者とで差がないよう公平化を図ってもらいたい。
(丸林西下の方)
1.今後の高齢化等を考えると、町として自治会への加入勧奨を行うべきと思うが、どうか。
(丸林西下の方)
1.刈取り後の稲穂の野焼きは臭いが強く問題である。
 正直やって欲しくないが、行政として方策を考えてもらいたい。
 野焼きの日を設定して実施するなどを提案したい。
2.耕作後に泥が道路に落ちているが、自転車等の転倒事故につながりかねないので、町として対策を検討願い
 たい。
(丸林西中3の方)
1.社会福祉協議会の依頼で年3回集金があるが、この内赤い羽根募金の結果報告について、これまでは募金者
 の名前が配布資料に掲載されていたが、今回は白紙となり名前が入っていない。
 募金者への配慮として名前を記入するように改善願いたい。
 行政の直接的な問題ではないが、意見として伝えてもらいたい。
2.馬場公園、富士見公園にすでに時計が設置されているが、公園の中央に設置されており、疑問を呈する住民
 がいる。
 どのような考えで誰の判断で実施したのか。
 *後に馬場公園を利用する西中3・4両自治会長様に確認したところでは、住民から問い合わせや疑問の声が
  寄越されるが、設置については事前事後を含め一切相談や説明がないため、回答・説明できずに苦慮してい
  るとのことでした。
  ⇒ 行政の対応として問題があると考えられるので、後日執行部に申し入れすることで、両自治会長の理解
   を得ています。 

3.新たなゴミ分別を4月から実施すると、今の周知・徹底の状況から判断するに、問題が出ると想われる。
 試行期間を設けて実施に移行すべきと考えるが、どうか。
(丸林西中1の方)
1.高齢者用のヘルストレーニングルームを設置して欲しい。
 野木町には施設がないこと、臨市では遠距離で高齢者には往復するのに無理があること、利用料は同一料金
 ではないこと、野木町からも293名(H27.8月現在)の登録会員数となっており多くの利用者がいる
 こと及び健康寿命の延伸策としてヘルストレーニングの効用があることを勘案し、要望する。
(丸林西区長)
1.丸林西会館駐車場の土砂流出に対する砂防工事を実施してもらいたい。
 大雨になると、公園からの土砂が流出し、駐車場の{駐車ライン}が消失してしまうので、利用者から
 苦情が出ている。
2.当西会館のトイレ(男女共)は”和式トイレ”であり、高齢化に伴い、是非”洋式トイレ”に交換願いたい。
 *身障者用トイレが併設され洋式トイレはありますが、この外に男女トイレが和式トイレであるため、利便
  性を考慮し、洋式トイレ化を要望するとのことでした。
 
(追伸)

 町政懇談会については、数年前の一般質問で運営方法の改善を取り上げましたが、その後運営方法は回を重
ねるにつれ改善されてきているようです。
数年前の運営は、町民の声を聴くというより行政の宣伝の場、また実施したという実績を残せばよいという
ような印象を感じさせる運営方法だったと思います。
 その後、指摘したように議事録も自治会を通じて各家庭に回覧され、当日出席できなかった町民の方々にも
情報が共有されるように見直しされています。
今後とも、これまで以上に町民を主体とした運営に心掛けるとともに、タウンミーティングとの違いを明確に
していくことが必要ではないでしょうか。
 しかしながら、町政懇談会の開催については否定するものではありませんが、町民の声を直接聴きたいとい
う執行部トップの思いはよく解るところではありすが、現在の運営内容を考慮するならば、現在自治基本条例
の策定を進めている状況下、もっと違った方法で住民の声を吸い上げる仕組みを検討することを提案します。
一般質問でも提案したところですが、何々を作ってほしいまた何々を改修してほしいなどの陳情的な内容に関
する声を聴くための町政懇談会運営であるならば、既存の区長会、自治会長制度を生かした声の吸い上げ方法
があるはずだと思っています。
何のために区長、自治会長が地域に居られるのか、任意団体であるとしても地域のまとめ役としての役割を
果たしていただいているとするならば、単に広報等を配布する情報伝達を行う事務掛りではなく、もう少し
行政運営に踏み込んだ役割と機能を果たしていただくことを考えるべきではないでしょうか。
反面、区長及び自治会長の皆さまにもその辺の覚悟と自覚を共有してもらうことも必要になりますが。
その意味で、その辺の環境づくりを図ることを含め地域自治の活性化を目的として、自治基本条例の制定が求
められていると理解します。