野木町教育研修会「全体研修会」に出席!

 昨日(1月13日(水))14時20分から、エニスホール(野木町文化会館)小ホールにおいて、野木町教育研究会主催の「全体研修会」が開催され、文教民生常任委員会の他委員と共に来賓として出席させていただきました。
当日は、お二人の教諭から「研究発表」が行われましたが、非常に有意義で参考になるものでした。
 主催団体の野木町研究会は、野木町小中学校教職員による任意研究団体で、教職員の資質向上、本町の教育アップを目指すものです。
町からも年間約42万円の補助が出ています。
活動としては、各教科や領域等に分かれた分科会ごとにテーマを持った研究会を年2~3回持たれており、全体での研修会を年度当初の総会のほかこの日の「研究発表会」を1回行っているとのことです。
また、「研究発表会」については、
①「内地留学制度」(大学や総合教育センター等で半年又は一年間出張研修できる再度。申請―審査により、県内で襲名が選ばれる)
②「社会体験研修制度」(志願して民間会社・団体等に6ヶ月~1年間出向し、体験研修し、民間の厳しさや社会常識を勉強し教職に生かそうとするもの。)
③個人やグループによる研究
等の研究成果、内容を、他の教職員へも伝達・報告するものです。

 今回の発表は、
①佐川野小学校 室井孝之教諭(37歳)社会体験研修報告
「企業内における人材育成・組織運営の方法に学ぶ」というテーマで発表がありました。
27年4月~9月の半年間、上三川町にある、自動車のシートを作る会社に出向し、社員とまったく同じ仕事、実際の組立作業や営業までやらせていただき、品質管理、生産管理、製造管理、人材育成等について実地研修したものです。
特に、人材の育成「会社は人を育てるところ」=欲しい人材「現場を誰よりも理解し、自ら問題を発見し、解決できる人材」という会社方針に感銘を受けたとのことでした。
②新橋小学校 覚本綾教諭(34歳)幼児教育内地留学(宇都宮大学)
「幼児教育と小学校教育の学びをつなぐために」というテーマで発表がありました。
26年度半年間行政からの指名研修として、宇都宮大学において幼児教育と小学校教育の学びのつなぎについて研究したものです。
特に、先進的な実践事例である富山市堀川小学校の教育実践を現地視察し、今後の教育現場での姿勢のあり方について考えさせられたということです。

(追伸)
 来賓あいさつの中でも触れさせていただきましたが、教職員の方々がこのように自ら学ぼうとする姿勢は大切です。
何故かと言いますと、教職は、専門職ゆえにとかく「井の中の蛙」になりがちという声を耳にしますので、時には外に出て違う視点から見直すことが大切だからです。
今年町として取り組むことになります野木町総合戦略において、4つの基本目標の1つである「人を呼び込むための魅力づくり」の中で、「魅力ある教育環境づくり」という施策を設定していますので、このような自主的な活動は、大変有意なかつ時宜を得たものと言えるでしょう。
我われ議会としても意欲ある教職員については、大いにバックアップしたいと考えています。
なお、この外に出て違う視点から見直すという姿勢は、「茹でガエル」にならないため、町全体として求められるのではないでしょうか。