平成27年度9月定例議会/閉会!


 平成27年度第5回野木町議会定例会(9月定例会)が24日(木)に閉会しました。
本定例会は9月8日(火)から24日(木)の会期で開催されたことは、すでに町の公示で提示されましたので、ご存じのことと思います。
皆さまには急なお知らせになったと思いますが、この間10日(木)、11日(金)に議事日程として予定していました一般質問は、議会としても執行部の大雨災害の対応を優先させるべきとの判断に立ち急きょ休会(中止)と致しました。
両日に一般質問を行うこととなっていました議員各位には、12月定例議会において登壇されることを期待します。
 過日私のホームページにおいて町民の皆さまの積極的な傍聴をお願いしたところでもあり、傍聴のため日程を押さえられていた皆さまにはお詫びするとともに、ご理解を賜れますようお願い申し上げます。

 本定例会に上程された議案(事件)は30件と追加議案1件でありました。
全議案の議題と審議結果等については後日、議会発行による「議会だより」によりお知らせされると思いますので、このホームページでは、私自身が質問と意見発言を行った議案について報告することとさせていただきますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

 以下に、議事日程毎に取り上げられた議案について、私が行いました質疑(質問内容)と討論(意見発言)の趣旨等を報告させていただきますが、執行部側の答弁(回答)につきましては、後日の議事録の作成を待って正式な答弁となると考えますので、控えさせていただきます。

〇 議案第 8号 平成27年度野木町一般会計補正予算(第2号)について
 ① 概要
   歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ101,517千円を追加し、歳入歳出の総額を歳入歳出それぞ
  れ8,642,575千円とする。

 ② 質疑(質問)
   予算書11ページ 2款 総務費 1項 総務管理費 5目 財産管理費 13節 委託料2,204千
  円の「別館トイレ等設置工事実施設計業務」について、再確認になるが、伺う。
  ⅰ 事業者が実施設計業務を遂行するためには、前提となるトイレ等の全体イメージが必要になると思う
   が、どのようなものを想定しているのか。 
  ⅱ 今回の実施設計業務については、成果物としてどのような内容となるのか。
  ⅲ 予算額2,204千円はどのように算定したのか。
   (注)「別館トイレ等設置工事実施設計業務」の補正予算化については、本定例会において新規に計画
     し計上された事業であり計画の概要等についての説明が一切なされることなく提案されたため、前提
     となる概要(構想)を確認するために質したものであります。
      また、予算額の算定については、妥当な方法で事業費予算が算出されたものであるかを確認する
     ために質したものであります。

 ③ 討論:補正予算に賛成する立場から賛成討論(賛成意見の発表)を行ったものであります(反対討論:宮
      崎議員、坂口議員)。
   賛成討論全文:
    平成27年度野木町一般会計補正予算(第2号)について、賛成の立場から意見を申し述べます。
    上程された補正予算について確認したところ、まず歳入について、補正対象は、13款 国庫支出金、
   14款 県支出金、 17款 繰入金、19款 諸収入の各款であります。
    そのうち、13款 国庫支出金及び14款 県支出金については国、県の補助金が確定したことによる
   追加補正であり、また17款 繰入金については財政調整基金並びに介護保険特別会計及び後期高齢者医
            療特別会計からの繰入による追加補正でありますが、これらの繰入処理は特段の問題があるとは認められ
            ず、19款 諸収入については農地中間管理事業業務委託費の確定による追加補正であります。
    以上のことを勘案するならば、今般提案された歳入の追加補正については妥当なものであり、特段反対
   する理由は見当たらないと言えます。
    変わって歳出になりますが、補正対象は、1款 議会費、2款 総務費、3款 民生費、4款衛生費、
   5款 農林水産費、6款 商工費、7款 土木費、8款 消防費、11款 公債費の各款であります。
    11款 公債費を除く他の款については、人事異動という事由による補正が含まれていますが、この補
   正部分については補正事由及び補正額とも妥当なものと考えます。
    次に、各款別に計上されている事業毎の各項目別支出については、私としても補正予算の性格上新たに
   計画され計上されている新規事業について慎重に判断すべきと考えています。
    この視点に立って考えると、なかんずく2款 総務費 1項 総務管理費 5目 財産管理費 13節
   委託料の「別館トイレ等設置工事実施設計業務 2,204千円」については、正直言って判断が難しい
   ところです。
    これまでの別館についての一連の論議経緯からすると、今回の執行部の対応については正直不満を持っ
   ています。
   補正予算に計上するのであれば、事前に議会全員協議会において頭出しの説明を行って措くべきであった
   のではないか。
   議会対応上義務付けられているものではありませんが、議員の理解を得るという努力を、本会議の場以前
   にもっと図って措けば、議員の理解をもっと容易に得られたと思われます。
   厳に反省を求めます。
    しかしながら、手続きの不満で判断してよいわけではありません。
   トイレの必要性については、町民である利用者及び職員のことを考えれば否定できません。
   また、実施設計業務の予算額については、単に感覚的に高いと判断するのも妥当ではないでしょう。
   高いという論理的な根拠を示したうえで論じなければ説得性がありません。
   議会は感覚論を主張する場ではなく論理を展開する場である認識します。
    実施設計業務の委託業者を決めるにあたっては、執行部として今一部、予定額を積算する機会があると
   思いますので、効率的な予算執行に十分に配慮していただけるものと理解します。
    また、今回の補正予算については、あくまでも実施設計業務に係る予算であって工事費等を含む事業費
   総額を議決するものではありません、
   工事費については来年度予算での議決対象になることからその時点で、議会としての意思を改めて示すこ
   とができるものと認識します。
    なお、その他の款における予算項目についても、特段否決するにあたる内容を含む事業はないと認めま
   す。

    以上のことを踏まえ、本補正予算については、反対する理由がないと判断しますので、賛成するもので
   あります。

 ④ 議決結果
   賛成多数により可決

〇 議案第 18号 平成26年度野木町一般会計歳入歳出決算の認定について
 ① 概要
   「決算」は、歳入歳出予算に基づく収入と支出の結果を集計した計算書であり、予算を執行した結果どの
  ような成果を上げたかを示す成果報告書でもあると言われています。
  議会は、この歳入歳出決算を審査して認定する議決を行うものであります。
   その趣旨から、平成26年度野木町一般会計歳入歳出決算を認定するものであります。
   (注) 議員必携では、「町村議会の機能を高めるための方策」の中に「決算審査は、ややもすれば執行
      済みのもとして軽んじられる傾向にあるが、議会が決定した予算が適正に執行されたかどうかを審
      査するとともに、各種資料に基づいてその行政効果や経済効果を測定し、住民に代わって行政効果
      を評価する、きわめて重要な意味があることを再認識すべきである。また、審査の結果は後年度の
      予算編成や行政執行に生かされるよう努力すべきである」と示されている、と解説されています。

 ② 質疑(質問)
  Ⅰ 歳入 5ページ 20款 町債について
    町債との関連で決算参考資料一般会計の部482ページに記載されている地方債残高5,449,56
   1千円について伺います。
   ⅰ 町債残高は、平成25年度末残高5,087,995千円と比較して361,566千円増加してお
    り毎年増加する傾向にあるが、野木町財政計画の当初見通し(平成26年度)とのリンクはどうか。
   ⅱ 野木町財政計画(平成27年度~平成31年度)では、平成27年度町債残高を6,386,530
    千円と見通しており、平成26年度末と比較すると936,969千円増加することになる。平成26
    年度決算の町債残高は妥当な推移なのか。
   ⅲ 町財政規律の維持という側面と地方債残高との関係をどのように考えているのか。

  Ⅱ 歳入 482ページ 事業別現在高 臨時財政対策債について
   ⅰ 臨時財政対策債の残高は3,955,003千円で前年度3,666,72千円に比較して288,
    261千円増加している。監査委員意見書で「地方交付税の措置はあるものの、実質的には借り入れ
    であり将来負担に影響するため、起債については慎重に当たられたい」と意見が示されているが、町
    として臨時財政対策債の起債を財政運営上どのように考えているのか。

  Ⅲ 歳入 2ページ 1款 町税 不能欠損額について
   ⅰ 監査委員の意見書でも指摘されているが、町税の不能欠損額は、12,888,857円で前年度
    16,310,352円に比較して3,421,495円減少している。収納率の向上に繋がった工
    夫又は努力はなにか。

  Ⅳ 歳出 監査意見書6ページ  歳出予算の流用
   ⅰ 監査委員意見書では38件の予算流用があったが、全て地方自治法の規定によったものであり、適
    正であると認められると報告されている。監査委員への説明あたって用いた証左類はなにか。
     平成24年度決算が不認定になったことを受け、再発防止策を実施することになったと理解してい
    る。
   ⅱ システム上でチェックできるよう改善したということであるので、職員が判断する際の過ちは避け
    られるよう改善されたと思う。従来のように流用にあたっての政策課への提出書類はあるのか。

  Ⅴ 歳出 95ページ 2款 総務費 4項 選挙費 1目 選挙管理委員会費 1,2225,096
   円について
   ⅰ 選挙管理委員会としてこの1年間取り組んだ活動は何か。また、これまでの活動で投票率アップに
    十分と考えているのか。来年は選挙権も18歳に引き下がられることもあり、また夏には参議院選挙
    等が控えていることを考慮するならばなおさらではないか。

  Ⅵ 歳出 185ページ及び187ページ 7款 土木費 1項 土木管理費 1目 土木総務費 13
   節 委託料 3,665,409円、15節 工事請負費 49,452,120円について
   ⅰ 委託料の道路維持補修業務の内容と工事請負費による舗装工事との違いは何か。
   ⅱ 舗装工事の実施に当たって、他の道路埋設物の占有事業者との連携はどのようにしているのか。
    国では政令指定都市クラスにおいてICTによるマッピングシステム(道路管理システム)を活用し、
    占有事業者による道路工事の重複工事をできる限り避ける仕組みを導入している。町でもICTを導入
    ・活用することを検討すべきではないか。

  Ⅶ 歳出 79ページ 2款 総務費 1項 総務管理費 9目 地域協働費 11節 需用費 663,
    794円について
   ⅰ ボランティア活動で花いっぱい運動を推進しているが、花の苗は行政で購入しているのか、あるいは
     ボランティア団体に任せているのか。
   ⅱ 花の苗は従来身障者施設から購入していたが、ある時を以て購入されなくなったと聞いている。国で
    は身障者の生活自立を図る施策として行政に対し優先購入枠を設け義務付けを行っており、わが町でも
    年間の購入額を予算に計上している。いろいろと理由はあるかもしれないが、今の状況はこの施策に逆
    行するのではないか。もし花の苗の品質に問題があるということが理由であれば、小山市の事例になら
    い、ボランティアの方々の協力を得て花の苗の種まきから育成まで指導し、栽培された花の苗は行政が
    購入する仕組みを構築したらどうか。
    補助金を出すだけではなく、身障者の生活自立策としてこの仕組みを構築することこそが行政の役割と
    考えるが、どうか。

 ③ 議決結果
   賛成多数により可決

〇 追加議案第 1号 平成27年度野木町一般会計補正予算(第3号)について
 ① 概要
   歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ21,314千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出
  それぞれ8,663,889千円とする。
   (注)
     今回の大雨災害による被害に対応するための応急的な予算措置を行うのもであり、今後場合に
    よっては追加補正があり得るとのことです。

 ② 質疑(質問)
  ⅰ 先の説明では、今の時点で考えられる予算措置を計上したということでありますので、その意味
   からすれば今回の大雨災害の事象や対応について現時点では、完全に情報収集を完了したというこ
   とではないと理解します。
    引き続き情報収集に努めていくと思いますが、その情報収集を終了した時点で、今回の大雨災害
   にあたっての対応等について、町全体の視点に立った全町的な再発防止策を検討する考えはあるの
   でしょうか。
    災害対応については、基本的には野木町地域防災計画(改訂版)に基づいて対応したと推察しま
   すが、実際の対応にあたって計画通りに行かなかった点もあるかと思います。
   どうでしょうか。
  ⅱ 議会として再発防止策を確認・検証し、地域防災計画の見直しに対する意見等を提起できる機会
   を、議会と持つ考えはあるのでしょうか。
   (注)
     議会においては、この4月に施行することになりました議会基本条例 第6章 危機管理 第
    14条において大規模災害等の不測の事態における議会の果たすべき役割を定めています。
     その条文の(2)において、状況を調査し、町民の意見及び要望を的確に把握するともに、必
    要に応じて町長等に対し提言を行うこと、と条文化しています。
     この点を踏まえて、上記の質問を行ったものです。
 ③ 審議結果
   全員賛成で可決

 9月定例会のもう少し詳しい状況をお知りになりたい方は後日、議会議事録が整理された時点で町役場ホ
ームページ野木町議会サイトに掲載されますので、閲覧していただければと思います。
 なお、議会議事録については、議会事務局に現物が保管されておりますので、いつでも閲覧できる状況と
なっております。