3月定例議会が開催されました!

 平成28年第2回野木町議会定例会(3月定例議会と表現することもあります。)が開催されました。
今定例議会の主要な審議事項は平成28年度一般会計予算及び特別会計予算についてでした。
閉会後、大分時間が経ってからの報告になりますが、お許しをたまわりご照覧いただければ幸甚です。
 また、掲載にあたりましては、審議内容の詳細を割愛させていただきます。
この理由としましては後日、「議会議事録」が作成されること及び「議会だより」が発行さることになりますが、これを待って初めて正式・公式な記録となりますので、それ以前に執行部の回答を記載することは、町民の皆さまに非公式で不正確な情報をお伝えすることになること又議員自身にとって都合の良い情報になりかねないことから、議員の立場からは不適切な対応と考えますので、差し控えさせていただきます。
 なお、議案資料の詳細につきましては、お手数ですが、議会事務局において閲覧していただけますようお願いいたします。
 当会の議事及び審議結果は、以下のとおりです。
議案第 1号:職員の退職管理に関する条例の制定について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第 2号:職員の降級に関する条例の制定について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第 3号:野木町行政不服審査会条例の制定について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第 4号:行政不服審査法の改正に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について
       *総務経済常任委員会に付託され審議した結果、常任委員会としては、採択となりました。
                                 その結果を委員長より最終日の本会議において報告し、採決しました。
       本人:賛成  議会:全員賛成で可決
議案第 5号:野木町消費生活センターの組織及び運営等に関する条例の制定について
       *総務経済常任委員会に付託され審議した結果、常任委員会としては、採択となりました。
                                 その結果を委員長より最終日の本会議において報告し、採決しました。
       本人:賛成  議会:全員賛成で可決
議案第 6号:野木町人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第 7号:単純労務職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第 8号:野木町議会の議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例について
       *国における公務員給与に関する人事院勧告に伴う改正についての手続きです。
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第 9号:野木町長等の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例について
       *国における公務員給与に関する人事院勧告に伴う改正についての手続きです。
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第10号:野木町職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例について
       *国における公務員給与に関する人事院勧告に伴う改正についての手続きです。
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第11号:野木町職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第12号:野木町特別旅費の支給に関する条例の一部を改正する条例について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第13号:野木町個人情報保護条例の一部を改正する条例について
       *マイナンバー制度の導入に関係する箇所の改正についての手続きです。
       本人:賛成  議会:賛成多数により可決
議案第14号:野木町特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例につ
       いて
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第15号:野木町消防団員の定員、任命、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第16号:野木町こども医療費助成に関する条例の一部を改正する条例について
       *現物給付年齢を12歳未満(小学生)から15歳未満(中学生)まで拡大するものです。
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第17号:野木町指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部
       を改正する条例について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第18号:野木町指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護
       予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改
       正する条例について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第19号:野木町地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第20号:野木町水道事業給水条例の一部を改正する条例について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第21号:平成27年度野木町一般会計補正予算(第7号)について
       本人:賛成  議会:賛成多数により可決
議案第22号:平成27年度野木町国民健康保健特別会計補正予算(第3号)について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第23号:平成27年度野木町介護保険特別会計補正予算(第4号)について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第24号:平成27年度野木町後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第25号:平成27年度野木町農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第26号:平成27年度野木町公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第27号:平成27年度野木町営墓地事業特別会計補正予算(第1号)について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第28号:平成27年度野木町野木東工業団地周辺開発事業特別会計補正予算(第2号)について
       本人:賛成  議会:賛成多数により可決
議案第29号:平成27年度野木町水道事業会計補正予算(第3号)について
       本人:賛成  議会:賛成多数により可決
議案第30号:定住自立圏の形成に関する協定の締結について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第31号:第8次野木町総合計画基本構想の策定について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第32号:平成28年度野木町一般会計予算について
       *歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ79億7千万円です。
        前年度より5億6千万円減となっています。
       本人:賛成  議会:賛成多数により可決
議案第33号:平成28年度野木町国民健康保険特別会計予算について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第34号:平成28年度野木町介護保険特別会計予算について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第35号:平成28年度野木町後期高齢者医療特別会計予算について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第36号:平成28年度野木町農業集落排水事業特別会計予算について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第37号:平成28年度野木町公共下水道事業特別会計について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第38号:平成28年度野木町営墓地事業特別会計予算について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第39号:平成28年度野木町東工業団地周辺開発事業特別会計予算について
       本人:賛成  議会:全員賛成により可決
議案第40号:平成28年度野木町水道事業会計予算について
       本人:賛成  議会:賛成多数により可決

 

 次に、長くなりますが、一般質問を行いましたので、原文のまま質問内容を掲載します。
一般質問:
◆総括質問(演台上で行う質問です。)
 議長の許可をいただきましたので総括質問を行います。

 質問に入る前に、この3月を持ちまして退職される皆さまには奉職されてから長い間、町民サービスの向上のためにご尽力をいただきましたことに対しまして、町民の一人としまして心より感謝を申し上げますとともに、今後とも健康で充実した生活を送られますことを祈念申し上げます。

 これより、先の通告書に従いまして「真瀬町長の所信表明」について質問を行います。
 事前に配布していただいた資料を拝読させていただいたところでは、真瀬町長の思いを表した表現が数多く見てとれます。
特に、平成28年度から5年間に亘る政策の基本となります第8次総合計画(キラリのぎプラン)について触れられている文節において、「キラリと光る町」、「水と緑と人の和でうるおいのあるまち」、「やさしさとやすらぎに満ちた明るいまち」、「小さくてもキラリと光るまち」など数々の表現(フレーズ)が使用されています。
後段の文章を勘案しましたが、これらのフレーズが意味する具体的なイメージを、頭に浮かばせることはできませんでした。
残念ながら単なるキャッチフレーズに過ぎないと、理解せざるをえません。
 抽象的にではなく具体的に、すなわち全体的な具体像やそれを実現するための具体的かつ体系的な施策等を明示したうえで、理解を得るたり又は取り組んでいくのでなければ、事業の円滑な遂行や効果的な成果を得ることは、不可能と言わざるをえません。

 また、平成28年度は、昨年策定した「野木町総合戦略」に実質的に取り組むこととなる重要なスタート年度になると思います。
 しかしながら、所信表明を読んだ限りにおいては、「平成28年度より第8次総合計画(キラリのぎプラ)に基づいて、新しく「キラリと光る町」を掲げて滑り出します。」と表現されていますが、国が最も力を入れて取り組むこととしている地方創生戦略の野木町版である「野木町総合戦略」を踏まえた方針や具体的な方策については、どのように取り組むこととしているのかが、よく理解できません。

 同様に、女性町長サミットについては、盛況裏に終了したことへの感謝を述べつつ、次の文節で「サミットでは生きる目的と仕事の意義を改めて深く考えさせられました。その意味ではサミット開催は野木町にとっても、有益であったと思いますし、町をおおいに宣伝できたと思います。」と総括していますが、前文の「「ワーク・ライフ・バランス」を継続的なテーマとして定着させなければならないと思います。」という町長の決意を述べていることを考え合わせるならば、今回の所信表明において今後の取り組みについて取り上げて然るべきと考えますが、記述は見当たりません。
女性町長サミットの開催目的はどこにあったのか、町民に疑問を抱かせることになりかねません。

 ついては、以上のことを踏まえて、次について伺います。

1、「キラリと光る町」、「水と緑と人の和でうるおいのあるまち」、「やさしさとやすらぎに満ちた明るい
 まち」、「小さくてもキラリと光るまち」などの表現は(フレーズ)について
 (1)各表現(フレーズ)の関連はどのようになっているのか。
 (2)各表現(フレーズ)の意味する具体像はどのようなものか。
 (3)各表現(フレーズ)と取組施策との関連はどのようになっているのか。

2、野木町総合戦略について
 (1)野木町総合戦略は町長の施政方針ではどのような位置づけにあるのか。
 (2)第8次総合計画(キラリのぎプラン)との関連はどのようなものか。

3、その他の方策について
 (1)「ワーク・ライフ・バランス」に対する取組施策はなにか。
 (2)自治基本条例の1年延長の理由はなにか。また今後の具体的な工程はどのようなものか。
 (3)「競争の中で独自色を出すべく色々と工夫を重ねているところ」とあるが、具体的になにか、又「
    それには持続可能な自治体経営が大切とある」が、具体的な内容はなにか。

 なお、時間の制約もありますので、個々具体的には、個別質問において行います。

 ◆個別質問(質問席にて行う質問です。)

 1、まず、「野木町総合戦略」について伺います。
①「野木町総合戦略」においては、「安定した雇用を創出するための環境づくり」、「人をよびこむための
魅力づくり」、「結婚・出産・子育てしやすい環境づくり」、「時代にあった地域づくり」の4つの基本目
標を掲げています。
また所信表明において施策方針の基本と位置づけている「第8次野木町基本計画」の施策大綱においては、
同じく4つの基本目標が掲げられています。
 しかし、同じ基本目標でありながら、表現の違いはあるとしても、関連性が図られているように想えませ
ん。
「野木町総合計画」は「第8次総合計画」の根幹をなすべき位置づけにあると理解しますが、町長はどのよ
うな認識をお持ちになっていますか。

②一つの例として取り上げます。
野木町総合戦略においては、基本目標1「安定した雇用を創出するための環境づくり」の基本的方向1-2
「農業による雇用創出」の取組内容において、1.担い手の育成、2.基盤整備による経営規模の拡大、
3.農産物の高付加価値化を設定しています。
これに対し、第8次野木町基本計画に基づく施政方針においては、「総合戦略事業を効果的に展開すること
で農業の価値の再評価を促し、新規就農者を積極的に支援してまいりたいと思います。農地の集約化と6次
産業化に努め、地産地消を推進することで、流通にかかる経費を削減し効率化を図るなど、農業の高付加価
値化も併せて促進してまいります。」と表明されていますが、後段の当初予算農林水産業費に計画されてい
る新規及び主な施策の事業を参照した限りにおいては、農地の集約化や6次産業化に向けた町独自の具体策
は見られず、また担い手の育成にかかわる事業はまったく計画されていません。
これでは、施策方針は単なるお題目にすぎないことになるが、どうでしょうか。

③「農業者懇話会」を設置するとのことであるが、この懇話会の目的と役割はなにか。
農業問題の取組施策について現場実務者により検討・策定する場であって、単なる諮問的な場ではないと考
えるが、どうでしょうか。

④総合戦略と総合計画の策定作業を進めるに当たっては、外部事業者を活用したはずであるが、携わった事
業者はどこですか。

⑤異なったコンサルタントが策定作業を進めたために、リンクが図られていない独立した計画になっている
のではないか、どうですか。

2.次に、その他の方策に関連して伺います。
⑥まず、「ワーク・ライフ・バランス」に関連して伺います。
この問題に対して国が力を入れて取り組む目的はどこにあると認識されているのか、町長にお聞きします。

⑦調べたところでは、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章において、「多様な選択肢を
可能とする仕事と生活の調和の必要性」ということで、「いま、我々に求められているのは、国民一人ひ
とりの仕事と生活を調和させたいという願いを実現するとともに、少子化の流れを変え、人口減少下でも
多様な人材が仕事に就けるようにし、我が国の社会を持続可能で確かなものとする取組である。」と謳っ
てありますが、町長はどのように認識しますか。

⑧次に、自治基本条例に関連して伺います。
 説明によれば、1年の延長理由は、町民との意思疎通を図るための説明会等を実施し、よりコンセンサ
スを得るための努力を行うために時間をかける必要があるため、と理解しましたが、この理解でよろしい
でしょうか。

⑨コンセンサスを得るとはどのようなことを意味するのでしょうか。

⑩自治基本条例を成文化することは町民の意識づけと認識合わせにとって意味のあることと考えますが、
併行して地域自治の基盤となる区、自治会等が抱えている問題の解消に向けた取り組みを行うのでなけれ
ば、条例は実行性・有効性を有するものにならないと考えます。
町長はこの点をどのように考えられますか。

⑪大田原市では、自治体加入促進の協定を、市、県宅地建物取式業協会県北部支部、市区長連絡協議会と
締結し、自治会加入者の増加策として実施している。
先日の町政懇談会でのやり取りを聴いていると、我が町の姿勢は、任意団体の問題であるからという消極
的なスタンスにあると想われた。
町民は行政としての具体的な取り組みを期待しているのではないか、どのように考えますか。

⑫次の質問に移ります。
「競争の中で独自色を出すべく色々工夫を重ねているところ」と表明されています。
この独自色がなにかということについて執行部が明確に認識できていないため、「小さくてもキラリと光
るまち」という表現(フレーズ)がキャッチフレーズの域を出ないのではないかと想われますが、いかが
でしょうか。

⑬「持続可能な自治体経営が大切」については、先ほど説明はありましたが、「持続可能な自治体経営」
という限りは5年程度でなくもう少し長期の見通しが必要だと考えます。
具体的には、町が保有する公共施設等の更新問題は今後の行財政運営に大きな影響を及ぼす問題と認識し
ます。
町はこの問題への対応をどのように考えているのか、伺います。

3.最後に、各表現(フレーズ)に関連してお尋ねします。
⑭「小さくてもキラリと光るまち」というフレーズが将来像や理念を表しているものではないということ
は分かりましたが、将来像や理念でないとするならば、このフレーズは、どのような意味合いを持ってい
ると理解すればよいのでしょうか。
この点が明確でないため、各表現(フレーズ)が混乱しているように受け取れるが、いかがでしょうか。

 以上、これまで質問してきた事項は、今年度の施政方針に限定されるものではなく今後5年間の行政運
営に係わる重要な問題と認識します。
議論した内容等を真摯に受け止め、今後の施策に反映していただくことにより、野木町創生戦略が実行性
をもって強力に推進されることを期待します。
 また、この8月には町長選挙が行われます。
是非候補者の方々には、ご本人が考える町の将来構想や政策を提示して、堂々と選挙戦を戦うことを願い
まして、私の一般質問を終わりとさせていただきます。