12月5日(月)~13日(火)の会期で平成28年第8回野木町議会定例会(12月定例会と表現する
こともあります。)が開催されました。
閉会後、大分時間が経ってからの報告になりますが、お許しをたまわりご照覧いただければ幸甚です。
また、掲載にあたりましては、審議内容の詳細を割愛させていただきます。
この理由としましては後日、「議会議事録」が作成されること及び「議会だより」が発行さることになりま
すが、これを待って初めて正式・公式な記録となりますので、それ以前に執行部の回答を記載することは、
町民の皆さまに非公式で不正確な情報をお伝えすることになること又議員自身にとって都合の良い情報にな
りかねないことから、議員の立場からは不適切な対応と考えますので、差し控えさせていただきます。
当会の議事及び審議結果は、以下のとおりです。
議案第1 号:野木町自治基本条例の制定について
*野木町における地域自治の根幹をなす基本となる条例を制定するものです。
総務経済常任委員会に付託され審議した結果、常任委員会としては、採択となりました。
その結果を委員長より最終日の本会議において報告し、採決しました。
本人:賛成 議会:賛成多数により可決
議案第2 号:野木町農業委員会の委員及び野木町農地利用最適化推進委員の定数を定める条例の制定について
*農業委員会等に関する法律の改正に伴い、農業委員及び新設する農地利用最適化推進委員の定
数等を定める必要があるため、本条例を制定するものです。
主な改正ポイント:
〇任意業務であった、担い手への農地集積・集約化、遊休農地の発生防止・解消が「農地等の
の利用の最適化推進」となり必須業務に位置付けられます。
〇農業委員の定数は、17人から9人へ改正されます。また、農業利用最適化推進委員が新設
され、又その定数は農地面積100haに1人の割合以下とされているため、我が町において
は8人となります。
〇農地利用最適化推進委員の主な業務は、①担当地域の農業者の話し合いを推進 ②農地中間
管理機構と連携し、担い手への農地利用の集積・集約化の推進 ③担当地域の耕作放棄地の
発生・防止を推進 ④新規参入者の支援活動として、農地所有者との懸け橋をする。⑤必要
に応じて農業委員会の総会に出席し、担当地域の農地利用の最適化推進に関して意見を述べ
る。
など、地域に密着し、農業委員をサポートしながら活動することです。
〇これまで選挙で選ばれていた農業委員は公募・推薦を実施し、議会で承認することに改正さ
れます。また、農業利用最適化推進委員は農業委員会で決めた担当地区割りごとに、公募・
推薦を実施し、農業委員会で選出を行い委嘱します。
本人:賛成 議会:全員賛成で可決
議案第3 号:野木町職員定数条例及び証人等の実施弁償に関する条例の一部を改正する条例について
*農業委員会等に関する法律の改正(議案第2号に関連します。)に伴い、改正法律との整合性
を図るため、条例の一部を改正します。
本人:賛成 議会:全員賛成で可決
議案第4 号:野木町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について
*社会福祉士の資格を持つ者を任用するため、条例の一部を改正します。
本人:賛成 議会:全員賛成で可決
議案第5 号:野木町税条例等の一部を改正する条例について
*所得税法等の改正に伴い、改正法律との整合性を図るため、条例等の一部を改正します。
本人:賛成 議会:全員賛成で可決
議案第6 号:野木町国民健康保険税条例の一部を改正する条例について
*所得税法等の改正に伴い、改正法律との整合を図るため野木町税条例等の一部を改正します。
〇 私からの要望として発言:
平成30年度から国民健康保険税については従来、市町村において算定していたものが県に
移管されることになっています。臨市である小山市ではすでにその仕組みの変更概要を議会
に数回説明していると聞き及んでいます。ぜひ早急に概要について議会へ説明されたい。
本人:賛成 議会:全員賛成で可決
議案第7 号:野木町印鑑条例の一部を改正する条例について
*個人番号カードの利用により、多機能端末機を利用した印鑑登録証明書の交付を行うため、
本条例の一部を改正します。
平成29年1月4日からコンビニエンスストア―において利用可能となります。
本人:賛成 議会:賛成多数により可決
議案第8 号:野木町営墓地設備条例の一部を改正する条例について
*町営墓地の土地を分合筆したため、本条例の一部を改正します。
名称:やすらぎの郷野木霊園 位置:栃木県下都賀郡野木町大字佐川野973番地1、97
3番地3及び973番地4となります。
本人:賛成 議会:全員賛成で可決
議案第9 号:平成28年度野木町一般会計補正予算(第7号)
*歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ264,288千円を追加し、歳入歳出予算の総額を
歳入歳出それぞれ8,483,232千円とするため、予算の見直しを行う提案ですが、この
補正予算に対して、次の予算項目の予算額を修正する修正動議を、自分を含む8人連名で提出
し、修正予算を可決しました。
〇歳入歳出予算の総額それぞれ「264,288千円を追加し」を「257,906千円」に
改め、「8、483,232千円」を「8,476,850千円」に改めるものです。
歳入歳出予算の一部を次のように改めます。
歳入:
17款繰入金 685,568千円を679,186千円 ―6,382千円
1項繰入金 637,517千円を631,135千円 ―6,382千円
歳入合計 8,483,232千円を8,476,850千円 ―6,382千円
歳出:
3款民生費 2,577,188千円を2,570,806千円 ―6,382千円
1項社会福祉費 1,380,163千円を1,373,781千円 —6,382 千円
歳出合計 8,483,232千円を8,476,850千円 ―6,382千円
修正動議の理由:
旧丸林保育所改修等設計業務 11,232千円を4,850千円に削減するものです。
当保育所建屋を改修しワンストップ相談窓口を設置するとともに、同敷地内に新建屋を建設
してアスレチックジム等を設けることを前提にした設計業務を提案するものですが、敷地内
の駐車スペースが狭隘になること及びその設備の管理運営費等が検討されていないことか
ら、新建屋に係る設計業務等を削除したものです。
本人:賛成 議会:賛成多数で可決
議案第10号:平成28年度野木町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
*歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ46,277千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳
入歳出それぞれ3,498,135千円とするため、予算の見直しを行うものです。
本人:賛成 議会:全員賛成で可決
議案第11号:平成28年度野木町介護保険特別会計補正予算(第3号)
*歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ56,071千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳
入歳出それぞれ1,850,946千円とするため、予算の見直しを行うものです。
本人:賛成 議会:全員賛成で可決
議案第12号:平成28年度野木町後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)
*歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ10,119千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳
入歳出それぞれ261,450千円とするため、予算の見直しを行うものです。
本人:賛成 議会:全員賛成で可決
議案第13号:平成28年度野木町野木東工業団地周辺開発事業特別会計補正予算(第3号)
*歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ991千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出
それぞれ387,190千円とするため、予算の見直しを行うものです。
本人:賛成 議会:全員賛成で可決
議案第14号:人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて
*任期満了に伴い、委員を推薦するため、議会の意見を求められたものです。
本人:賛成 議会:全員賛成で可決
議案第15号:指定管理者の指定について
*野木町文化会館を、公益財団法人 野木町施設振興事業団へ指定管理者として委託する
ことについて議会の議決を行うものです。
次のことについて私から確認を行いました。
過日の一般質問における執行部の回答として、平成31年の指定管理者更新時期まで
に指定管理者制度の在り方を見直しする方向で検討するとのことであったが、その理
解でよいか。
*今の制度では、同公益財団法人以外の事業者に委託することは出来ないよう規定
されています。
本人:賛成 議会:全員賛成で可決
追加議案第1号:工事請負契約の締結について
*野木町立友沼小学校校舎大規模改修工事に関連して、一般競争入札の結果を受けて落札
事業者との間で契約を締結するものです。
契約金額:245,268、000円(消費税込み)
入札状況:参加事業者8社、最低制限価格制(224,900,000円(消費税抜き))
落札価格227,100,000円(消費税抜き)
落札事業者舘野建設㈱(栃木市片柳町)
工事概要:管理教室棟 鉄筋コンクリート造3階建 改修工事
特別教室棟 鉄筋コンクリート造2階建 改修工事
EV棟 鉄骨造 3階建 43㎡増築工事
建築工事 (屋上防水改修、外壁改修、内装改修等) 一式
電気設備工事 (電灯・照明設備改修等) 一式
機械設備工事 (換気・衛生器具・給排水設備等) 一式
本人:賛成 議会:賛成多数により可決
報告第1 号:専決処分事項の報告について
*地方自治法第180条第1項の規定及び議会の委任による長の専決処分事項の指定につい
てに基づき、専決処分を行ったため、議会に報告する必要があることから提出された議案
です。
損害賠償の額の決定及び和解について(平成28年9月23日、野木町大字野木地内にお
ける道路(町道野木61号線)陥没に伴う飛び石による車両破損事故)
損害賠償額:94,231円
報告第2 号:専決処分事項の報告について
*地方自治法第180条第1項の規定及び議会の委任による長の専決処分事項の指定につ
いてに基づき、専決処分を行ったため、議会に報告する必要があることから提出された
議案です。
損害賠償の額の決定及び和解について(平成28年8月22日、野木町大字丸林地内に
おける街路樹倒木による車の破損事故)
損害賠償額:49,820円
報告第3~7号:専決処分事項の報告について
*地方自治法第180条第1項の規定及び議会の委任による長の専決処分事項の指定につ
いてに基づき、専決処分を行ったため、議会に報告する必要があることから提出された
議案です。
損害賠償の額の決定及び和解について(平成28年9月21~22日、野木町大字川田
地内における道路(町道川田29号線)陥没によるタイヤ破損事故)
損害賠償額:10,068円、9,300円、7,000円、24,138円、
70,510円
委員会の閉会中の継続審査(調査)報告について:
議会運営委員会(眞瀬薫正委員長)、総務経済常任委員会(鈴木孝昌委員長)、
文教民生常任委員会(黒川 広委員長)における閉会中の調査の報告を各委員長より報
告しました。
*議会運営委員会所管事項調査及び文教民生常任委員会所管事項調査につきましては、
「議会運営委員会所管事項調査に参加!」、「文教民生常任委員会所管事項調査に
参加!」としてすでに掲載報告してありますので、参考にしてください。
総務経済常任委員会所管事項調査については後日、議会だよりにより報告がありま
すので、ご参考にしてください。
また、より詳細にご覧になりたい方が居られましたらお手数ですが、議会事務局で
閲覧していただけますようお願いいたします。
次に、長くなりますが、一般質問を行いましたので、原文のまま質問内容を掲載します。
一般質問:
◆総括質問(演台上で行う質問です。)
議長の許可をいただきましたので総括質問を行います。
先の通知書に従いまして「農業問題について」質問を行います。
町は、「のぎ未来プラン」の基本構想の中で「町の将来像を『水と緑と人の和でうるおいのあるまち』と
して、美しい市街地と緑に包まれた周辺部との調和を図り、保全していくことで『やさしさとやすらぎに
満ちた明るいまち』を目指す」ことをうたっています。
当然ですが、真瀬町長の目指す町の将来像でもあります。
さて、この将来像のフレーズの中に「美しい市街地と緑に包まれた周辺部との調和を図り、保全してい
くことで」という表現で表されている部分がありますが、この表現で意味されている意図と、現状の真瀬
町政における農業の取り組みとの間には、ややくい違いがあるのではないかと心配しているところです。
具体的には、次のようのものです。
一つ目は、野木町の地域経済の活性化を図るためには、企業誘致や商業の活性化に向けた取り組みと同
時並行して、地域の基幹産業である農業の産業活力を高めるための施策を、町としてより具体的かつ積極
的に展開すべきではないか。
二つ目は、その視点に立って考えた場合に、現在展開されている施策は、農業従事者が抱いている課題
を解決する上で、十分に期待に副ったものであるのか。
三つ目は、町の自然景観を守っていく上で、行政による法規制は有効に機能するが、実際に土地の保全
を担っていくには、それぞれの地域に居住する町民に依存せざるを得ず、なかんずく農業に携わる方々に
よって維持されているのが実際ではないのか。そして、その農業に携わる方々の活力の減衰はいずれ、町
の経済のみならず自然環境にマイナスの影響を与えることにつながるのではないか。
これらのことは、市街化調整区域内・市街化区域内農業・農地に共通するものであると思っています。
そこで、以上のことを踏まえ、次のことについて伺います。
(1) 農業・農地について
① 認識している課題はなにか。
② 農業の振興施策についてどのように考えているのか。
③ 農地の保全施策についてどのように考えているのか。
次に、市街化区域内農業・農地に関連して伺います。
市街化区域内農業・農地の位置づけについては、国土交通省所管の都市計画法において規定されています。
当初の基本的な考え方としましては市街化区域内農業・農地を不用とし宅地化にする流れにあったものが、
最近では、農業・農地を市街化区域内に必要な土地利用として位置づけるという方向に転換してきている
と理解します。
このような流れにあって、わが町の市街化区域内農業・農地の現状についてみれば、依然として宅地への
転用と不動産経営によるアパート建築利用の増加傾向にあると想われます。
現実的に不動産経営による安定的な収入が農業経営にもプラスに作用しているもと推察され、営農に必要
不可欠な存在であると言えます。
しかしながら、低経済成長や高齢化、人口減少へ転換する社会変化に伴い、不動産経営の問題として、空
き地・空き室が埋まらない、借入金の返済、家賃・地代が期待額よりも低い、管理維持費の負担などがあ
ると考えられます。これらの影響によるものなのか特に最近、アパートの空き家の発生が顕著になってき
ているように推察します。
農家の皆さまは世帯所得を補うためや相続税対策などから不動産経営を実施してきたものと考えられます
が、このままでは経営的に成り立たなくなり、その結果、農業・農地の減少にますます拍車がかかるこ
ととなり、農業・農地を市街化区域内に必要な土地利用として位置づける方向と逆行することになりかね
ません。
ついては、以上のことを踏まえて、次について伺います。
(2)農地保全における市街化区域内農業・農地の多面的機能について
① 町としてどのように認識しているのか。
② 税制面(固定資産税)での取り扱いはどのように考えているのか。
以上、総括質問と致します。
〇個別質問
ただ今町長より、総括質問につきまして、答弁をいただきました。
これから順次、今頂きました答弁等に関連した質問を行わせていただきます。
まずは、野木町の現況についてお尋ねします。
① わが町の総産出額及び農業の産出額はいくらですか?
町長、いかがでしょうか。
② わが町における都市計画上の市街化区域と市街化調整区域の面積は何㎢でしょうか、そしてそ
の比率は何%でしょうか、又市街化区域に占める農地面積は何㎢ですか。
③ わが町の土地利用型の標準的規模農家における米作10a当たりの生産費をどのように把握し
ていますか、又その額はいくらですか。
次に、経営後継者に関連してお尋ねします。
④ 10年後を考えると、土地利用型の後継者は大変なことになると想うのですが、どう考えます
か。
次に、農業の6次産業化についてお尋ねします
⑤ 農業の6次産業化について町の基本的スタンスはどのようなものでしょうか。
そして、今後どのように進めていく考えでしょうか。
先ほどの総括質問で触れたのですが、
⑥ 都市計画法においては従来、市街化区域内農業・農地を不用とし宅地化にする流れにあったも
のが、農業・農地を同区域内に必要な土地利用として位置づけるという方向に転換してきている
と理解しているのですが、これについてどのように考えていますか。
次に、市街化区域内農業・農地の多面的機能の役割に関連してお尋ねします。
⑦ わが町では「農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する計画」が定められています。
それによるとわが町においては、多面的機能の役割を地域的にみると、市街化調整区域内の友沼
地域、南赤塚地域、佐川野地域及び野木地域の4地域に限って認めており、市街化区域内の多面
的機能はないものと考えているように理解されますが、私は、市街化区域内農業・農地において
も多面的機能が同様に発揮されていると考えます。
多面的機能と位置づけられる防災機能、快適な環境の保全、歴史的景観や文化の継承、地域コミ
ュニティの形成・維持機能などですが、この点についてどのように考えていますか。
⑧ 市街化区域内農地の評価区分と課税区分は、「宅地並み評価」と「農地に準じた課税」に該当
すると思いますが、この「農地に準じた課税」の課税額を算定する際の考え方又その要素は、ど
のようになっていますか。
⑨ 農地の多面的機能に着目した要素は反映されているのでしょうか。町として課税額の算定に当た
って、多面的機能の要素を加味する考えはありますか、いかがでしょうか。
以上で個別質問を終わりますが、本日取り上げた課題は多岐に渡る農業問題の一部に過ぎません。農
業問題に直接関与する農業振興係及び農業委員会事務局の職員の皆さんの一層の頑張りと貢献を期待し、
私の一般質問を終わらせていただきます。
* 詳細にお知りになりたい方がおられましたら、お手数ですが後日、議会事務局にて議会議事録を閲覧
していただくか、議会ホームページに掲載されますので照覧していただけますよう、よろしくお願いい
たします。