1期目議員としての概観(その3 行政)

 私の選挙パンフレットに公約として記載しましたが、◎サービス業としての町役場の実現「町役場を「町(民)」の「役」に立つ「場」にさらに変えていきます。」とありますように町民の期待の声は、この一文に尽きると思います。
 
 議員となって感じたことは、行政職員個々人は頑張っていると思えることです。ただし、頑張っていることが評価に結び付いているかと言えば、町民の声に表れているとおりであると認めざるを得ません。

 何故そのように頑張りと評価にギャップがあるのでしょうか。

 職員に問えば同じ回答が返ってくると想います。「職員は減らされるし、地域自治の進展で国・県の業務が移管されてきている状況下で、以前より少ない職員で頑張っている」と。現況はまさにその通りと認めざるを得ません。町民の皆さまには認識を改めてもらう必要もあるかも知れません。

 しかし頑張っている職員の皆さまにも認識を改めていただくところがあると感じています。企業と違ってよほどのことがない限り行政は潰れることがありません。その意味で、行政職員の皆さまには危機意識が欠けていると感じざるを得ません。これまでのようにゴーイングマイウエイでは町民の理解を得ることはより難しいと断じざるを得ません。

 特に先輩の姿を投影してはだめです。置かれている時代と環境が違います。これからの行政は他の自治体で導入しているサービスを参考にすれば済むという時代ではないでしょう。地域創生が叫ばれている現況では町独自の施策の企画が求められます。企画力が問われるのです!

 それに応えていくためには、行政組織、職員個々人としての努力が大いに求められます。

 行政組織としては、町一番のサービス企業であり大企業であることを再認識し、町全体のコンサルティング機能と情報発信機能を先導的に果たしていく仕組みを構築することでしょう。

 また、職員個々人の皆さまには、町レベルの内向きな視点で考えるのでなく町外からの外部的・客観的な視点で業務遂行を見つめ直してもらいたいと思います。そのためにはこれまで以上に、将来に向けた自己投資を行い、自己研さんに励むことを切に願うものです。

 職員の皆さまには、以上の点を自覚して業務推進に当たって努力して欲しいと思います。また町民との接触に当たってはこれまで以上に、サービス業としての意識を十分に発揮して対応してもらいたいと思います。

  職員の皆さまにとってはこれまでに置かれていた状況を勘案すれば非常に厳しい要求と思われますでしょうが、税金を投入している我われ町民からすれば、職員の皆さまにはそのようにあって欲しいと期待するものです。

 いずれにしましても地方創生を進める上においては、行政、議会、町民による一体的な取り組みが必要条件になる訳であり、誰彼が良い悪いということにはならないと思われます。

 ただし、行政がリードする立場であることは誰もが認識するところであると思います。

 その点を自覚して行政には、今後の町政運営に最善を尽くして取り組んでいただくことを期待します。

 我われ議会にもその責任をまっとうする責務があることを議員全員が自覚することが求められることは、当然です。