11月 9日(金)午後2時から、町役場新館2階大会議室において、平成30年度 野木町議会報告会
(意見交換会)を開催しました。
平成27年4月に野木町議会基本条例が施行されて4回目の開催です。
野木町議会基本条例第6条第6項において、「議会は、町民の意見を広く集め、政策提案に反映させるため
に、積極的に町民と議会との交流の場を設けるものとする」と規定しています(平成30年4月1日改正)。
議員14名全員で対応させていただきました。
今回は、昨年までの広く町民を対象とした議会報告会から、女性の立場からのご質問やご意見を聞かせて
いただくため、野木町女性団体連絡協議会の構成団体の代表者の方々との意見交換会として開催させていた
だきました。
ご参加いただいた皆様には、ご協力のほど誠にありがとうございました。
今年の意見交換会は次により進めました。
〇 式次第
1 開会あいさつ
2 議長あいさつ
3 自己紹介(議員・団体代表者)
4 第1部 議会からの報告
(1) 議会の概要について
・議会の概要
・各委員会の活動など
(2) 9月定例会の審議状況(概要)について
5 第2部 意見交換
(1) 『普段の生活の中で気になることや聞きたいこと』について
(2) 『野木町議会に期待すること』について
6 閉会のあいさつ
第2部のテーマについては事前に、質問を提出していただくことにしました。
事前に提出をいただきましたご質問及び当日出されたご質問並びにそれに対する議会側からの回答(要旨)
は次の通りです。
概要・要旨を報告します。
〇 第1部 議会からの報告について
Ⅰ 野木町議会の概要について *項番1~12まで副議長である黒川から説明
1 議会の役割
議会の役割には、以下の3つの機能があります。
一つ目は、議事機関としての機能です。
二つ目は、監視機関としての機能です。
三つ目は、政策立案・提言としての機能です。
この政策立案・提言の機能は、基本的には条例の提案、一般質問での施策の提案、審議の中で施策の
提案という形式で行います。
2 議員定数
条例定数14名で、現議員数は14名です。
3 議長、副議長
任期2年となっています。
4 常任委員会 *4、5、6項については、各委員長から活動について説明
5 議会運営委員会
6 議会だより編集委員会
7 議会全員協議会
「議案の審査又は議会の運営に関し、協議又は調整を行うための場」として議長が招集し、全議員
が参加して開催します。
8 議会各種役職一覧
一覧にある、31委員会に各議員が参加しています。
9 特別職の報酬・給与
議員、町3役は特別職と位置付けられています。
手当としては、議員は報酬、3役は給与として毎月に支給されます。
ここに示してありますように、議員年金は、平成23年5月をもって廃止されています。
10旅費・政務活動費
政務活動費の使用状況については、年度末に領収書を添付して議長に報告しています。
また領収書を含めてホームページに公開しています。
11議案審議
12一般質問
会議録は、町ホームページの野木町議会面に掲載してあります。
また町議会事務局及び町図書館で閲覧できます。
Ⅱ 9月定例会の議案審議結果
「のぎ町議会だより」第123号に記載されている議案一覧を参照してください。
〇 第2部 意見交換
(1)『普段の生活の中で気になることや聞きたいこと』について
◇ 事前に提出されたご質問
ご質問—1: 坂下地区には、町防災無線(野木地区)が届かない。
・防災行政無線は、平成27年度から順次整備を行っており、平成30年度末13基設置し
ています。
・洪水被害の危険性の高い地域や消防団詰所等から順次整備していきます。
・坂下地区の整備時期は、まだ未整備の若林区、川田区及び南赤塚区などを整備した後、野
木二中あるいは、近隣の集会所などの適切な場所に設置していきます。
ご質問―2: 町の防災対応の現状と課題(町の特徴ある取り組みは?)
・「野木町地域防災計画」に基づき、災害対応を実施しています。
・①避難所運営マニュアル、②災害対策本部活動マニュアル、③災害時受援計画(他の自
治体やボランティア)④業務継続計画(BCP)
ご質問―3: 町防災における自助・共助・公助のげnの現状と課題は?
・公助は、「野木町地域防災計画」に基づき、災害対応を実施しています。
・自助・共助の支援策として、自主防災組織と防災士の育成のための各種補助金を支給して
います。
ご質問―4: 計画停電・大規模停電時の対応は(非常時の電源確保について)?
・大規模停電時には、東京電力に対し、速やかな復旧の要請と停電情報の交換を行います。
・町民の皆さまには、非常食の備蓄と併せて非常用懐中電灯等の備えをお願いします。
* ご質問―1から4までは、黒川が回答を担当しました。
ご質問―5: 二中の東側道路の歩道について、街路樹の根っこがデコボコで危険な状態。
・「野木町緑の基本計画策定委員会」を設置(H30.7.2)して、街路樹等の様々な
課題について検討します。
議員の代表が2名委員になっています。
・策定委員会では、①緑地の保全及び緑化の目標に関する事項、②緑地の配置の方針に関
する事項、③その他計画の策定に必要な事項に関して、調査検討及び審議を行う予定で
す。
ご質問―6: ひまわり祭り等で大勢の人が利用するので危険。見苦しいし恥ずかしい。
・自転車の利用者をはじめ、歩行者、ランナー等、日常生活においても危険であることを
認識しています。
・現実的には、予算の関係もあり早急な対応が出来かねるため、転倒による怪我や衝突等
の交通事故が起きないよう、十分注意していただくよう呼びかけていくこととします。
ご質問―7: デマンドタクシーが不便であり、その解決策として町内周回バスの導入の考えはないのか。
・町としては、町内周回バスの運行は考えていません。
現在、小山市と定住自立圏形成協定を結び、野木駅経由の新小山市民病院域の巡回おー
バスの運行を協議中であります。
・議会としての統一見解はありません。
ご質問―8: 友愛病院の帰りのバス時間が不適切で不便である。
・現状では友愛記念病院の帰りなど医療機関に限りますが、町外医療機関へ通院する際の
タクシー代を助成する、高齢者通院時タクシー等利用助成制度を利用することが望まし
いです。
ご質問―9: 町総合サポートセンターの野木町ならではの特徴ある利活用は?
・総合サポートセンターは、子ども・高齢者・障がい者などが同一施設内で交流できる全
国でも珍しい施設であり、子育て・健康や福祉に関するそれぞれ専門の職員が常駐し、
6つの機能*を持たせた、相談者の課題解決に一緒に考える総合相談窓口です。
*①総合相談機能 ②子育て支援機能 ③人材育成機能 ④交流・ふれあい機能
⑤多機関連携機能 ⑥情報提供機能
ご質問―10:全国的に拡大している「風疹」について、町としての対応は?
・他市町では助成対象の条件に配偶者に限る等の制限を設けていますが、わが町は年齢
だけの条件のため、配偶者以外の家族にも接種しやすい助成内容となっています。
・「予防接種助成内容」は、①対象者が、19歳以上49歳以下の町内在住者であり、
②助成額は、風疹3,000円、はしか風疹混合は5,000円です。
ご質問―11:タヌキ・ハクビシン等の野生動物の対応について
・野木町ではタヌキによる農産物等の被害が確認されていないため、有害鳥獣捕獲許可
は出していません。
・ハクビシン、アライグマ、タイワンリス等については、町産業課に鳥獣の捕獲につい
ての許可を申請する必要があります。
*捕獲件数 ハクビシン 平成29年度 2頭 平成30年度 4頭(4~9月)
ご質問―12:養豚場の臭いがおさまらない。今後の対応をお願いしたい。
・畜産農家へ消臭剤(デオマジックHG)を4缶分(16㎏/缶)提供しています。
・毎月、畜舎内部の写真を畜産農家より預かり、清掃徹底の指導を行っています。
ご質問―13:ホフマン館の女子トイレが2つのみで、人が多い時に対応できていない。
・ホフマン館全体が小ぶりの設計で、個室トイレは男女とも2ヵ所になっています。
・町はイベントの時に、仮設トイレを設置を設置したが、女性用はほとんど利用さ
れなかった。
・だいてばこ広場のトイレの使用を促したが、ほとんど利用されなかった。
・今後は、隣接する乗馬クラブのトイレの使用についても協議、依頼していくいます。
ご質問―14:ピザ窯の隣が粘土陶芸室で、ホコリとゴミで不衛生。調理と食事には不適である。
・ピザ窯と一体となって、粘土陶芸室があります。
イベント前には清掃し、当日はできる限り清潔と美しさの確保に努めています。
しばらくは、現在の状況が続くと思われますので、ご理解ください。
ご質問―15:町の土日のイベントが多すぎる。成果と課題、改善は?
・参加しやすい土日に開催することにより、多くの皆さんにご来場、ご参加をいただ
いています。
・成果としましては、参加された皆様との交流が生まれることや達成感、満足感もあ
ると思われます。
・実行委員会形式で開催してイベントが多いので、それぞれの実行委員会で、様々な
課題を把握し、検討した上で、次回開催するイベントの改善につなげることができ
ればと思っています。
ご質問―16:農業の後継者不足により、農地の耕作放棄地が増加している。有効利用できないか。
・野木町農業委員会では、耕作放棄地の解消のため、6月から8月に掛け年5回の
能吏パトロールを実施しています。
・耕作放棄地の状態を把握した上で、地権者に通知を出し、今後、身近な方に耕作し
ていただくのか、中間管理機構に受け入れていただくのか、確認した上で、指導、
アドバイス等を行っています。
現実には難しい面が多くあり、解決するに至っていません。
当日出された
ご質問:以前JA小山に貸していた農業作業施設(松原販売所隣接建物)は古くなっているせ
いか、壁紙等が剥がれたり窓枠が傷んでいる状態である。何とかならないか。
・町執行部へこの旨の発言があってことを伝え、善処するよう申し入れます。
(2)『野木町議会に期待すること』について
◇ 事前に提出されたご質問
ご質問—1: 町議会議員団の建設的なまちづくりのアイデアは(合併)?
・平成の大合併により、全国において、また栃木県内でも多くの自治体が合併してき
ています。
・町執行部は、合併しないで済むように、少子高齢化の問題や税収確保に向けた企業
誘致などに積極的に取り組んできています。
・我われ議会は、これらの政策を遂行する上での問題を防ぐことが優先課題と認識し、
取り組んでいます。
・合併については、議会と町執行部との間で議論の俎上に載ったことはありません。
また議会としても、合併の是非についての議論を行ったことはありませんので、議
会の意思は存在しません。
・町民の皆さまから合併論議が出てきた際に、議会としても議論していくことになら
ざるをえないと考えます。
・議論に際しては、町民の皆さまにメリット・デメリットなどの判断材料の情報を提
示していくことが必要であり、また議会としても執行部に情報提示を求めていきま
す。
・(個人的な見解:合併については、議会(議員)が判断し決めることではなく、最
終的には、他市町の例にあるとおり、町民の皆さまの意思を確認(住民投票)した
上で、判断することになるかと思います。)
以上で、意見交換会は終了しました。
その後、折角の機会でもありましたので、本館3階に移動していただき、本会議場や正副議長室、議員控
室、掲額されている歴代議長・議員の写真などをご覧いただいた上で、記念の写真を撮って、解散しました。
(追伸)
女性の目線からのご意見やご提言、ご質問を数々頂戴しましたが、謙虚に受け止めさせていただきまして今
後の議会活動と議員活動に活かしていきたいと思っています。
常任委員会や議会運営委員会で視察訪問した町でも、町民の皆さまの声をできるだけ多くお聴きできるよう意
見交換会等の企画を工夫していることがよく解りました。
来年度に向けても、得た知見や今回の開催実績を踏まえ、町民の皆さまと議会双方にとってより有意義な意見
交換会の場が持てるよう工夫していきたいと思います。
また、貴重なアンケートもいただいていますので、来年度の開催に反映し、より幅広い分野の町民の皆さま
のご意見等を拝聴できる意見交換会としたいと思います。
皆様におかれましては今後とも、議会に対して感じるところがありましたら、是非お聞かせください。
ご協力のほど 誠にありがとうございました!