「データセンター誘致へ栃木市(R4.8.19(金)掲載記事」を読んで!

 本日の下野新聞の県南・両毛版に「データセンター誘致へ栃木市」という記事が掲載されていました。
この記事を目にし、過日(2022年2月4日)に公開した「デジタル田園都市国家構想で野木町の活性化
を!」を思い出すとともに、先を越されたとの感慨を抱きました。
 私の意見を述べる前に念のため、先の投稿におけるデーターセンターに関する記述部分を再掲しますと、
以下のとおりです。。

 抜粋:
  次に、データーセンターについてです。
 このことについても、5Gと同じことが言えます。
 誘致に当たっては、自治体レベルではなく県としての戦略を持つ必要があると考えます。
 私は、この事業についても野木町は最適な立地条件にあると考えます。
 データーセンターに係る立地要件では、災害等のリスクがないことが最優先になるでしょう。
 野木町は、地震での震源地となった歴史もなく、また竜巻等の風の被害や洪水についても安全な土地です。
 東京にある程度に近いという利点もあります。
 データーセンターの誘致に際しては、単なるハードとしてのセンター誘致と捉えるのではなく、IT産業の集
積地としての産業立地の観点も併せ持つべきと考えます。
 ビジネスを進める際に、すべてがIT技術の活用で済ませられるかと言えばそうとは思えません。
 どうしても直接的な面談による交渉の場面を持つことも必要になります。
 データーセンター運営業務についても、本社の立地する東京等との行き来が必要となるでしょう。
 東京に近いという立地に優位性があります。
                    以上
 
 この新聞記事では「栃木市がデータセンター事業実施可能性調査の補助事業者に採択されたと発
表した。国の補助(補助率50%、1千万円)を受けて調査を行う。」というものであり、今後の
誘致に向けた動きが本格化することを伝えています
 ところで抜粋した記述を読んでいただければ分かるかと思いますが、この記事で触れられていな
い、読み取れない点があります。
一つ目は、県と栃木市との事業における関係です(上下線部分)。
二つ目は、データセンターを誘致する目的としての構想・戦略です(下下線部分)。

 詳しくは分からない中での意見になりますが、データセンターを単に誘致することが目的としたら、私として
は疑問です。
デジタル化の将来動向を踏まえるならば、単なる箱物(ハードウエア)として捉えるのではなく、産業集積の中
核拠点の核として位置づけ、ソフトウエア産業を包含した視点での構想・戦略が必要であると考えます。
この意味では、市レベルでなく県レベルの事業構想として位置づける必要があり、栃木県全体の将来の方向にも
係わる戦略構想と理解します。
 
 国の動向を見据えた栃木市の積極的な取り組み姿勢に敬意を表すとともに、これまでに一般質問の機会に野木
町におけるIT技術を活用した産業活性化と積極的なDX推進について意見提起してきた議員としては、野木町
における将来に向けた発展の一つのチャンスが失われてしまったたことを残念に感じます。