7月2〜4日の日程で、第4回全国女性町長サミットin野木が当町において開催されました。
最終日の4日、エニスホール大ホールを会場に「男女がともに輝くワーク・ライフ・バランス」というテーマでシンポジウムが開催されました。
当日は、議会選出の運営委員(3人)の一人として受付等の運営に携わったのち、他の議員と共にシンポジウムを拝見しました。
シンポジウムは、オープニングとして町無形民俗文化財 五行の舞が野木町小学校の4,5,6年生の女生徒により舞われ、スタートしました。
その後、来賓を代表して福田富一県知事、佐藤勉衆議院議員国会対策委員長、武川恵子内閣府男女共同参画局長の挨拶がありました。
続いて、㈱ワーク・ライフバランス社 小室淑恵代表取締役社長より「あなたが輝く働き方〜ワーク・ライフ・バランス〜」をテーマに基調講演が行われました。
*写真撮影が認められませんでしたので、画像はありません。
基調講演の講話を概略します。
(論旨概要)
日本社会は人口ボーナス期から人口オーナス期に変化している。この変化に対応した労働環境を整備することが必要である。最近になってやっと政府も問題認識を持ち、その方向に向けた施策を真剣に検討し取り組み始めている。今重要課題となっている人口減少の問題に取り組む上で、この変化の認識に立って施策を推進することが肝要である。
◇人口ボーナス期とは?
高齢者が少なく、労働力が豊富なため社会保障費が嵩まず、経済発展しやすい、現在の中国、韓
国、シンガポール、タイなどがそれにあたる。日本の1960年ごろから始まり、90年ごろ終わっ
た。
◇人口オーナス期とは?
人口構成の変化が経済にとってマイナスに作用する状態。オーナス(onus)とは、「重荷・負担」
という意味、働く人よりも支えられる人が多くなる状況である。
具体的には、行政や企業等の在り方を変えることが必要である。
〇人口ボーナス期 ⇒ 〇人口オーナス期
・なるべく男性が働く ・なるべく男女ともに働く
・なるべく長時間働く ・なるべく短時間で働く
・なるべく同じ条件の人を揃える ・なるべく違う条件の人をそろえる
その意味で、本日のテーマである「ワーク・ライフ・バランス」の環境を整備することが、行政、企業、家庭としてこれからの我が国の発展にとって喫緊の課題である。
その後、講演に引き続き、5人の女性町長による「男女がともに輝くワーク・ライフ・バランス」をテーマとしたパネルディスカッションが行われました。
吉澤啓子福岡県刈田町長 清水ひろ子兵庫県播磨町長
原明美大阪府田尻町長 大澤タキ江埼玉県長瀞町長
真瀬宏子栃木県野木町長
*村田邦子神奈川県二宮町長は不参加(公務で欠席)
冒頭、コーディネーターの柿沼トミ子氏の進行により、「地元紹介と本人が町長に立候補した経緯」について各町長よりスピーチがありました。
また、その後に本題である「ワーク・ライフ・バランス」に関して、各町における取組状況について発表がありました。
最後に、サミットアピールとして「女性町長による宣言」が行われ、閉会となりました。
≪ 参加しての感想 ≫
小室社長による基調講演は非常に示唆に富む内容として拝聴しました。ワーク・ライフ・バランスというとともすると家庭の問題として理解しがちですが、今後の日本の進めべき方向として社会全体で考えていくことが重要である課題であることがよく理解できました。
また、政府、自治体、企業、家庭など社会を構成する全組織で仕組みを再構築していくことが問題となっている地域創生(人口減少)への対処策であり、この点を踏まえた取組みを強力に推し進めることが喫緊の課題であることもよく解りました。
パネルディスカッションについては、時間の制約はあるのでしょうが、もう少し本題に焦点を当て、施策についての議論を深めていただければという感慨を持ちました。
女性町長サミットというイベントが政治ショーに終わらないことを願うばかりです。
参加された各町長さんのご活躍が真に町の発展につながることを二元代表制の一方の主体としてご祈念申し上げます!